学生のみなさんにお奨めする本のリスト(年代の新しい順)です。

少しずつ充実させていきたいと思います。(  )はあくまでも個人的な感想・コメントです。参考までに。

 

概論書

 

深澤清治(編著)(2014)『教師教育講座 第16巻 中等英語教育』共同出版(概論の教科書として使用しています。)

三浦省五・深澤清治(2009)『新しい学びを拓く 英語科授業の理論と実践』ミネルヴァ書房 

HarmerJ. (2007How to teach English. Pearson Education.

HarmerJ. (2007The practice of English language teaching. Pearson Education.

BrownH.D.(2007Teaching by Principles: An Interactive Approach to Language PedagogyPearson Education.(平易な英文で書かれているので読みやすい入門書です。)

 

英語教育史

江利川春雄(2008)『日本人は英語をどう学んできたか』研究社(↓の1冊とともに読めば英語教育の歴史がおもしろくなる。)

伊村元道(2003『日本の英語教育200年』大修館書店 (非常に読みやすい本です。きっと日本の英語教育の歴史に興味がわくと思います。)

 

教授法・指導法

松村昌紀(2012)『タスクを活用した英語授業のデザイン』大修館書店(タスクについての理解を深めることができる。とてもわかりやすく説明されています。)

高島英幸(編著)(2011)『英文法導入のための「フォーカス・オン・フォーム」アプローチ』大修館書店(フォーカス・オン・フォームの考え方が豊富な具体例とともに紹介されている。)

田中武夫・田中知聡(2009) 『英語教師のための発問テクニック』大修館書店(授業のうまい人は発問がうまいと言われます。どんなタイプの発問があるのか知っておくと、授業に役立つと思います。)

伊東治巳(編著)(2008)『アウトプット重視の英語授業』教育出版(アウトプットを増やすための具体的な工夫が満載です。例が豊富なので活動がイメージしやすい。)

高島英幸(編著)(2005)『文法項目別 英語のタスク活動とタスク』大修館書店(日本人英語学習者を念頭においたタスクの捉え方とその実践例が提案してあります。)

大喜多喜夫 (2004)『英語教員のための授業活動とその分析』昭和堂(4技能と発音・語彙の指導を豊富な活動例とともに考察している点が魅力的。)

金谷 憲・高知県高校授業研究プロジェクトチーム (2004)『和訳先渡し授業の試み』三省堂(先生が和訳を言っている時間をもっと有効に使えないだろうか?)

田中武夫・田中知聡(2003) 『「自己表現活動」を取り入れた英語授業』大修館書店(生徒が発する言葉に活力を与えるためにはどうすればよいのだろうか?)

高島英幸(2000)『英語のタスク活動と文法指導』大修館書店(これを読めば文法指導のイメージが変わると思います。)

田崎清忠1995)『現代英語教授法総覧』大修館書店(教授法の百科事典的存在。  

  個々の教授法について肯定的・否定的側面の両方から考察があります。)

原田昌明(1991)『英語の言語活動 WHAT&HOW』大修館書店(古い本ではありますが、たくさんの活動が掲載されており活動事典としても便利。今でもここから学べることがたくさんあります。)

 

評価

根岸雅史(2007)『コミュニカティブ・テスティングへの挑戦』三省堂(具体的なテスト問題が載せてあり、テストをコミュニカティブにする工夫を学ぶことができる。)

田中正道(監修)(2005)『これからの英語学力評価のあり方 英語教師支援のために』教育出版(理論や実証的研究を踏まえた上で、教室での指導に活かせる具体的な実践例が紹介してある。学部生に是非読んで欲しい。)

佐野正之・米山朝二(監修)松沢伸二(著)(2002)『英語教師のための新しい評価法』大修館書店(評価の理論的な内容が平易な文体で解説してある。)

 

小学校外国語活動

金森 強(2011)『小学校外国語活動 成功させる55の秘訣』成美堂(種々の問題についてコンパクトに解説してある良書。)

高橋美由紀・柳善和(編著)(2011)『新しい英語科教育法』協同出版(平易な言葉でわかりやすく書かれている。各章の「課題」について考えてみるとよいでしょう。)

樋口忠彦(編代)(2010)『小学校英語教育の展開』研究社(幅広い視点から考察された読みやすい概論書。実践例も豊富。)

アレン玉井光江(2010)『小学校英語の教育法』(理論的な考察も多くされている。読み・書きについてもしっかり扱ってある。中学校での指導にも参考になりそうです。)

菅 正隆(編著)(2008)『すぐに役立つ!小学校英語活動ガイドブック』ぎょうせい(国際理解や他教科との関連、小中連携など、必要な視点がバランスよく盛り込まれた活動集。)

岡 秀夫・金森 強(編著)(2007)『小学校英語教育の進め方』成美堂

→(改訂)岡 秀夫・金森 強(編著)(2012)『小学校外国語活動の進め方』成美堂

(語学教授法・同演習のテキストとして使っています。平易な言葉で書かれているので学部生にもおすすめ。)

樋口忠彦・金森 強・國方太司(編)(2005)『これからの小学校英語教育-理論と実践-』研究社(実践例が豊富で、読みやすい本です。小学校英語教育の概論書としておすすめ。)

金森 強(編著)(2003) 『小学校の英語教育 指導者に求められる理論と実践』教育出版(小学校英語教育について、包括的でバランスのとれた内容がおすすめ。)

大津由紀雄・鳥飼玖美子 (2002) 『小学校でなぜ英語?―学校英語教育を考えるー』岩波書店(小学校への英語教育導入に反対の立場から論じている。小学校の英語教育に関する思いこみを冷静に捉え直してみてはどうでしょう。)

 

国際理解のための情報リソース

小泉清裕(監修)(2011)『NHKテレビ プレキソ英語』NHK出版 (テーマごとの他教科や外国の風物などとの関連を図るアイデアが参考になる。)

東菜葉奈(2010)『新版 行ってみたいな あんな国こんな国 全7巻』岩崎書店

石山 彰(監修)(2001)『国際理解に役立つ世界の衣食住 全10巻』小峰書店

羽鳥博愛・永田博人(監修)(2010)『国際理解に役立つ 新学研の英語ずかん 全7巻』(第3版)学研

 

第二言語習得研究

和泉伸一(2009)『「フォーカス・オン・フォーム」を取り入れた新しい英語教育』(エクササイズとタスクをどのように組み合わせて授業を作るべきかを改めて考えさせられる一冊。)

白井恭弘(2008)『外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か』岩波新書(英語教育に携わる人の基礎知識。一度は読んでほしいおすすめの1冊。)

白畑知彦(編著)(2004)『英語習得の「常識」「非常識」第二言語習得研究からの検証』大修館書店(平易な言葉で書かれており、読みやすい。この分野に興味をもった学部学生におすすめ。)

小池生夫・寺内正典・木下耕児・成田真澄(編)(2004)『第二言語習得研究の現在』大修館書店(幅広い分野に渡って、これからの研究の方向を見定めるためのヒントを与えてくれる。大学院生向。文献案内、参考文献のリストが役に立つ。)

 

事典・辞典(できれば2つ以上持っている方がよいと思います。同じ用語を複数の辞典で比較することを通して理解を深めることができます。)

小池生夫(編主幹)(2003)『応用言語学事典』研究社(特に大学院生には持っていてほしい一冊。日本語教育に関する記述も豊富。)

米山朝二(2003)『英語教育指導法事典』研究社(一冊あると便利です。実例なども載せてあり、結構詳しい説明がしてあります。)

白畑知彦・富田祐一・村野井 仁・若林茂則 (1999) 『英語教育用語辞典』大修館書店(値段的にも最も手軽な一冊。)

安藤昭一(1991)『英語教育現代キーワード事典』増進堂(特に大学院生には持っていてほしい一冊。)

 

 

オランダの教育

リヒテルズ直子(2006)『オランダの個別教育はなぜ成功したのか』平凡社(個別教育の意味を考える一冊。先に「オランダの教育」を読んで知識をもっておくと、より理解しやすい。)

リヒテルズ直子(2004)『オランダの教育』平凡社(オランダの教育について全般的な理解を得るための一冊。)

 

語学

久野暲・高見健一『謎解きの英文法』くろしお出版(シリーズになっていて、様々な英語の疑問に答えてくれます。)

 

その他

小串政則(2011)『英語検定教科書』三省堂 (このような切り口の本は珍しく、興味深い。)

柳瀬陽介・組田幸一郎・奥住 桂(編)(2011)『成長する英語教師を目指して』ひつじ書房(英語教師の仕事が臨場感豊かに語られている。実践者の具体的なエピソードも豊富で楽しく読める。)

吉島 茂・大橋理枝他(訳・編)(2004)『外国語教育Ⅱ 外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠』EUの外国語教育研究における最重要書物の一つ。)

西川 純(2000)『新版 実証的教育研究の技法』大学教育出版(「研究のとっかかり」「データの定義」「具体的な論文の記述」(本書より)など、あまり語られることのなかった部分について平易な文体でわかりやすく書かれている。)

佐伯 胖・宮崎清孝・佐藤 学・石黒広明 (1998) 『心理学と教育実践の間で』東京大学出版会(最初はとっつきにくい印象をもつかもしれませんが、研究と実践の関係を丁寧に論じた文献なので読んでみてほしいです。)